サウスパーク無修正映画版

サウスパーク無修正映画版のDVDを観ました。

 

ディズニーアニメに手塚治虫があこがれ、ディズニーアニメ的なものを表現するために、手っ取り早い表現手段として「ストーリーマンガ」を選んだというのは、有名な話し(あの小津安二郎が、戦時中、たしかシンガポールで、ディズニーの「ファンタジア」を観て感心したという)。

 

手塚治虫は、マンガで儲けたお金で、アニメ制作会社「虫プロ」を起業した。しかし、ディズニーのようなフルアニメーションではなく、制作費を抑えるためにリミテッドアニメーションを採用。リミテッドアニメーションの採用は、日本のアニメ業界に問題を抱えさせてしまったと言われる(虫プロは、それほど収益の悪い制作会社でもなく、アニメーターなどの社員の待遇も悪くもなかったといわれている)。

 

その点、サウスパーク無修正映画版は、手抜きとしか思えない絵柄のアニメーション。

 

クリトリスがどうの、おならに火をつけて体全体が燃えてしまう、ERに運ばれて内蔵が意味もなく摘出されたりなどの過激なブラックジョーク。

 

さらに、たいした理由もなく、カナダと全面戦争。サダム・フセインが、悪魔をせめて、よがり声を上げさせる(「釣りバカ日誌」の浜ちゃんの合体と同じで、画面には出てこない)。

 

ディズニー(ピクサー)からサウスパークのような多様性を持つアメリカのメインストリームのアニメ。

日本の場合、青木雄二が、メインストリームのアニメ業界からは出現できないなかっただろうな。宮崎駿押井守と同じ土俵の、青木雄二のようなアニメ作家っているでしょうか?いたら教えて下さい。

 

インターネットのいい加減さって、日本語吹き替えについて、Amazonでは「吉本芸人」、Wikipediaでは「松竹芸能」だもんなあ~